春野家の家族はそれぞれ心にモヤモヤとした悩みを抱えていた。長男ハジメは片思い、妹の幸子はときどい巨大化した自分を見てしまうことにとまどっていた。母親の美子は仕事復帰に悩みを抱え、父親は妻に取り残されたような感じを抱く。そんな春野家に美子の弟アヤノが帰省。彼はある決心をして帰ってきたのだが…。 春野家は一見温かくホノボノした普通の家庭に見えるが、家族の頭の中は説明のつかない不思議であふれている。その本音の部分が現実の生活の中で、肥大化し、シュールな映像に変化する。妄想と平凡な日常のミスマッチ感が、胸をくすぐるユニークな家族ドラマだ。出演は佐藤貴広、坂野真弥、浅野忠信、三浦友和、手塚里美、我修院達也など。監督は『PARTY7』などの石井克人。ソリッドな映像&独特なユーモアのセンスが持ち味の石井監督だが、この映画では鋭さが控えめ。でも明るく穏やかなだけに、シュールさが一段と際立っている。(斎藤 香)
カンヌで上映
フフフ、まさかねえ、これがカンヌで上映されるとは。選考する人はどんな基準で選んだのか聞いてみたくなる。 えー、今までの作品から家族的な作風になったわけですが、全く石井監督らしさは損なわれていない。バカバカしさと鮮烈さ、ええいやってしまえという勢いを感じる。 それでいて家族の面もしっかり描かれているというところがいい。大げさな出来事が家族に起こるわけではなく、外で起きたことを家族で話したり、身近なことを映像としたり、そういったやりとりが現実的で今までの家庭邦画と違うのかな。 監督は「ちびまるこちゃん風なものを撮りたかった」と言われていたが、そんな感じは受けなかったけれど。 三浦友和もいい役者になったなとか、オジイは昔の役者名(若人あきら)じゃんとか。青春の青臭さもリアルだ。エンディングの曲も映像もスーッと清々しく、一服の茶をご馳走になった気分だ。 私は土地柄お茶は結構飲む方だ。しかし、昔はあまり飲まなかった。子供のころ苦く感じたお茶も今では美味いと感じる。 なかなかできなかった逆上がりや、苦く甘い高校時代の思い出やそういったもの「茶の味」をご賞味いただきたい。
BOXでなく通常版で十分
石井監督作品のこれまでの作品と同様、相変わらず日本映画の枠に入らない奇妙な映画でした。これまでの石井作品同様、小ネタ満載のバラエティー番組のような映画でした。 映画と思って見ると、斬新で強烈なインパクトがあるように思えますが、TVのバラエティ番組だと思って見ると、まだまだ切れの悪いアイデアが多く完成度が低いネタが多いです。 しかし作品ごとにどんどん良くなってきていて、次回作を待ち遠しくさせる数少ない監督の一人です。 個人的には浅野忠信と中嶋朋子の長回しのシーンが好きですが、これが唯一日本映画的なシーンだったでしょうか? BOXで買う必要は無かったかな、と後悔しました。
オジイ
石井監督の最新作。 こう来たか!って感じ。 前2作(鮫肌男と桃尻女、PARTY7、 +キルビル1のアニメパート)が バイオレンス色が強かった分、 今回は本人の中でバランスをとったのかな。 ただ、根底にあるのは、 「くすっ」とか「えへへ」とか「にやり」 とかの笑いが大好きなんだろな、ということ。 3作全てで怪演している我修院氏、 今回は「オジイ」役で 文字通り「グっとくる」感じです。
これしかない
映画を3回も見に行った私ですが、劇中にはまだ発見していない石井監督の"隠しネタ"がたくさんあるんじゃないかと。例えばクラスメイトがハジメ君に書いた偽のラブレターの内容、アレがとっても気になったのでDVDは最初から【買い】でした。 しかしこのBOXの何よりも売りなのはオジイの描いたパラパラ漫画。 パンフレットに小さく載ってましたがアレを自分の手でパラパラめくれるなんて夢にも思ってなかったのでうれしいです。
レントラックジャパン
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