ロンドンの美術館―王室コレクションから現代アートまで (平凡社新書)



ロンドンの美術館―王室コレクションから現代アートまで (平凡社新書)
ロンドンの美術館―王室コレクションから現代アートまで (平凡社新書)

商品カテゴリ:アート,建築,デザイン
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美術館に行きたくさせる本

ロンドンにある10の美術館について、その興味深い歴史が、代表的な展示作品の写真・紹介とともに、手際よくまとめられています。今年の冬にロンドンに遊びに行ったのですが、その前にこの本に出会っていたら、コートールド美術館にも足をのばしたのに、とちょっと残念な思いをさせられました。
旅行前に再読したい本

ロンドンにある10の美術館を、
成立過程や収集・展示方針などに重きをおいて
解説した本。

とりあげられている美術館は以下の通りです。
ナショナル・ギャラリー、
テイト・ブリテン(テイト・モダンなどをふくむ)、
ウォーレス・コレクション、ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツ、
コートールド美術館、ヴィクトリア&アルバート美術館、
サー・ジョン・ソーンズ美術館、ケンウッド・ハウス、
大英博物館、クイーンズ・ギャラリー。

成立過程も、収集方針も多種多様です。
けれど展示品のすばらしさといい、
企画展の意欲的な取り組みといい、
行きたい!と思わせられました。

通常のガイドブックでは、美術館情報はあっさりめなので
次に旅行に行く際には、絶対に読みかえそうと思いました。
実際、見逃していた名画に気づいたり。。。
新書なのでカラーページは少ないですが、
名画の情報や美術館のホームページなどの情報も
ざっとおさえられています。
贅沢な美術館ガイドです

当分の間、海外旅行は出来ないから、この本で疑似体験と思いつつ読み始めた本でしたが、何とかロンドンに行きたいと思うように。
海外に行く時間やお金のことを考えたら、来日した名画を有給休暇をとってゆっくり観るので良しという自分の口癖も空しくなり…。
この本で紹介される美術館をまるごと鑑賞したくなりました。
また、美術館に対して持っていた、世の中と離れた場所にひっそりと佇んでいるというイメージが変わりました。
国の支援を待つという受け身ではなく、世の中に何かを問いかけて行く野心的な姿が見えてきます。

美術館の成り立ちについて語られる時、当時のイギリスの状況にも触れられていて、各美術館の存在意義についても考えることが出来ました。
英国の理想が支えた美術館

ロンドンを旅して、「これだけの柱や石像やミイラ、どうやって持ってきたんだか」「教科書にのってるような(有名な)画家の絵がたくさん!」と、驚いたことはないですか。
しかも、世界的な美術品が理想的な状態で保管され、観光客も含めあらゆる人々に広く公開されています(それも大部分が無料で)。
この素晴しい環境を、不思議に感じたことはないですか?
これにはちゃんと理由があったのです。

本書はロンドンの旬な美術館を紹介するだけでなく、そのコレクションの成り立ちから代表作の解説まで、たいへん解りやすくまとめられています。
これだけ濃い内容が、よく新書に収まったものだと関心せずにはいられません。
ロンドンを旅する予定の方はもちろん、イギリスの歴史や文化に興味のある方は読んで損のない名著でしょう。
これからロンドンの美術館のリピーターになる人にお勧めです。

一冊物の「ロンドン」ガイドブックに物足りない人、これからロンドンの美術館をじっくり見ようと考えている人にお勧めの一冊です。

特にロイヤルアカデミー、ケンウッドハウスなど類書が少ない美術館について事前に知識を深めるのには最適です。また、各美術館のホームページアドレスも紹介してあるので、読み終えた後は展覧会の日程などもチェックできますし、必然的にしたくなると思います。一方、各作品の図版は少ないので絵画自体が目当ての人には向かない本です。

新書でここまでの完成度なら星5つが適当と考えます。また、ロイヤルアカデミーで過去に開催された展覧会で99年の「ヴァン・ダイク」の回顧展(13桁ISBN9780847821969 )を高く評価している点からみても、著者はかなりの回数、展覧会鑑賞経験があると思われます。

以上のことから、今後は本書がロンドンの美術館入門としての基準書となるでしょう。



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