彼方より



彼方より
彼方より

ジャンル:歴史,日本史,西洋史,世界史
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作者の描写力が発揮された本

神の救いを求め、得られずに苦悩する、というストーリィは、決して少なくはない。
しかし、この物語の登場人物、フランチェスコが神に近づこうとする情熱は、他の物語に例を見ないほどに苛烈だ。
そしてこの作品は、その情熱の苛烈さを見事に描写した作品だと思う。
「神がその怒りでもって、自分の心臓を止めるまで悪行の限りを尽くす」そうすれば、自分はこの目で神を見ることができる。
そのために、フランチェスコはジル・ド・レすらも利用し、神を冒涜しつづける。
暗く妖しく、陰惨で、それゆえに、その中で描写される美しいものや、人間の激しい感情が、際立っている物語だと思う。
物語はフランチェスコの幼馴染、マルシリオの回想によって進められていくが、彼の存在もまた、この物語をただ陰惨なものにしないための、重要な要素になっている。
果たしてフランチェスコは求めるものを見つけられたのか・・・。
答えは、ぜひこの物語を読んで、ご自分で見つけてください。



講談社




斑鳩宮始末記 (文春文庫)

繁栄と衰退と―オランダ史に日本が見える (文春文庫)

飯綱颪―十六夜長屋日月抄 (学研M文庫)

彼も人の子 ナポレオン―統率者の内側 (講談社文庫)

彼らは来た―ノルマンディー上陸作戦

彼等 (集英社文庫)

彼方より

悲華 水滸伝〈1〉 (中公文庫)

悲劇の軍艦―海軍魂を発揮した八隻の戦い (光人社NF文庫)

悲劇の宰相・長屋王邸を掘る




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