彼等 (集英社文庫)



彼等 (集英社文庫)
彼等 (集英社文庫)

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やられた…

「白昼堂々」「碧空」に続く凛一シリーズ3作目です。華道家元の少年と、アメフト部のエース。出会ってから三年近く経ち、お互い想い合っているのに、どこか煮え切らない二人。そんな二人の関係が壊れてしまいそうになり、そのとき二人は…。あくまで氷川の立場を考え、身を引こうとばかりする凛一の健気さがいじらしく、氷川も自分なりに答えを見つけようとし始める、いわばシリーズのターニングポイントとなる、第三作。凛一の部屋で語り合うシーンは「やられた…」の一言に尽きます。一度ハマると抜け出せない長野ワールドに飛び込んで下さい☆
初めて吐き気を覚えた

「白昼堂々」、「碧空」の2冊に続く3作目にあたる物語。
前作までにどこか憎さみたいな感情を持ってきていた私にとって、
この「彼等」ははっきり言って異質であり、大いに今までの自分の読みの甘さに落胆させられた。

これまでにあまり出番の少なかった正午が心に病を抱えるという大きな事件が起こるのが特徴。

そして同時に主人公の凛一が急激に成長を遂げる点が見所。

118ページまで読んで、私は初めて本を読んで吐き気を覚えた。

これほどの大作に出会えた事への感動、そしてのめりこみすぎていた感情の爆発。
それでも本当にこの本に出会えてよかった、心からそう思う。
凛一シリーズ第三作。

高校三年生となった凛一。これはどちらかと言うと、凛一と氷川よりも、従弟の正午の方が、結構メインになっている気がしないわけでもない一冊。ただこの本は、今までの2作よりも、凛一の恋心満載で切なさ一杯の作品です。今までの中で1番熱い気がします。凛一の氷川に対する思いの激しさがバシバシ出てます。これは『想い』自体がイメージな気がします。全体に流れている、誰かに対する想い。でも読み終わって残るのは、とても切ない気持ち。少年と言う、一時しかない時間の刹那さと言うのが、引き止められない時間の貴重さを体現している気がします。
季節が替わって・・・

 凛一は、氷川との付き合いに負担を感じてきてしまっている。其処へ千尋の義兄の千迅さんが声を掻けてくる。              そして、凛一の従兄弟の正午が前作のような明るさを失くしてしまう。それどころか、話すことも儘ならない状態に陥ってしまう。   
 美しい話だが、今回は、少し悲しい話になっている。



集英社
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