ベートーヴェン:交響曲全集



ベートーヴェン:交響曲全集
ベートーヴェン:交響曲全集

商品カテゴリー:ミュージック,CD,DVD,クラシック,音楽
収録曲:交響曲第1番ハ長調op.21, 同第4番変ロ長調op.60, 「エグモント」序曲op.84, 交響曲第2番ニ長調op.36, 同第7番イ長調op.92, 同第3番変ホ長調op.55「英雄」, 「レオノーレ」序曲第3番op.72a, 交響曲第5番ハ短調op.67「運命」, 同第8番ヘ長調op.93, 歌劇「フィデリオ」序曲op.72b, 交響曲第6番ヘ長調op.68「田園」, 序曲「コリオラン」op.62, 「プロメテウスの創造物」序曲op.43, 「アテネの廃墟」序曲op.113, 交響曲第9番ニ短調op.125「合唱」,
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これは快楽主義的なベートーヴェンである。もっとも、これらの演奏を聴いていると、ヘルベルト・フォン・カラヤンはセックスと愛を、体つきと感情を混同していないかどうか、ときに疑わしく思われる。少なくとも彼は、心理学や実体よりも、音の豊かさやテクスチュアの重みにより多く関心があるように見える。彼の解釈には大いなる感情も、葛藤も、精神的解放感もないけれども、大いなる美しさと気分を浮き立たせるものがあることは確かである。

演奏法はカラヤンが1970年代にベルリンで修めた“マッサージ”スタイルの典型で、“マッサージ”スタイルとは、よく知られているように、アンドルー・ポーターが演奏の成果を批評して神戸牛にたとえたものである。筋骨隆々の下にはある種の柔らかさがあるが、大部分においてカラヤンは例の強烈な統率力を発揮し、抒情的な要素と動的な要素のバランスを維持している。

これらのレコーディングを行ったときピークを迎えていたベルリン・フィルハーモニー・オーケストラは、まさに驚きである。その演奏が熱情的であったり、あるいは自発的であったりすることはほとんどないとはいえ、そのサウンドは豪奢で、生気に富み、気分を浮き立たせるほど豊かである。

カラヤンは終始、ビッグ・オーケストラを使い続ける。交響曲第1番でもそうで、そのため音が、重々しくはないが、大きく聞こえる(第4楽章冒頭でのヴァイオリン群のきびきびした音階は、心地よいほど軽やかである)。オーケストラの滑らかさに加えて、カラヤンの解釈もエネルギーが高レベルにある点で注目に値する。これはとくに第8番について言え、この全集でもっとも成功している作品の1つである第8番は、第7番との関連をはっきり示すやり方で演奏されている。

バランスについては、評価は「非常によい」から「傑出した」まであるが(第4番、8番、9番)、超越的なところまで近づくことはごくまれである。ベルリン・フィルハーモニーで行われたレコーディングではクローズマイクが使われ、かなり高レベルで原盤ディスクが作られ、サウンドは見事なほど堅牢である。(Ted Libbey, Amazon.com)



そう、60年代が最高なんです!!

カラヤン2度目のベートーベン全集たる60年代こそ、オーケストラとの良好な関係を反映しつつ覇気に溢れた演奏が楽しめます。第5番で比較しましょう。70年代はテンポが速すぎ、80年代はメリハリに欠けます。しかし、60年代のそれはカラヤン色に染まりきらないベルリンフィルが木管のソロ演奏などに見受けられ、前のめり気味で意気軒昂なカラヤンのアプローチに絶妙の色を添えています。70年代=全盛期という定理に捕らわれることなく、是非とも60年代の名演奏を聴いていただきたい。

良くも悪くも1970年代録音のカラヤン・ベルリンフィル

このCDは、カラヤン、ベルリンフィルが4回録音したベートベンの交響曲全集の2巡目、つまり1970年代の録音であって、カラヤン・ベルリンフィルの脂がのりきった時期のものと言われる。アナログ音源であるのはいさしかたのないことではあるが、音質はなんとか鑑賞に耐えるレベルと思う。ただ、ベルリンフィルの音がその後のベルリンフィルと比べ若干粗雑で、アラを探せばボロボロでてくるのを斟酌する必要があると思う。つまり、「良くも悪くも1970年代録音のカラヤン・ベルリンフィル」というのをアタマに入れて聴かないといけない。

曲ごとに簡単にコメントすると以下の通り:

第1番       ☆4; 速めのテンポは素敵。
第2番       ☆3; アンサンブルがちょっと乱れすぎたか。
第3番「英雄」   ☆5; 速めのテンポは素敵。すごく新鮮な感じがした。
第4番       ☆3; あまり印象がない。
第5番       ☆5; 懐かしい感じがした。良い。
第6番「田園」   ☆5; 特に素晴らしい。「田園」のなかで一番好きかも。
第7番       ☆4; 60年代録音のほうが良いかも。C.クライバーのほうが好きかな。
第8番       ☆4; 速めのテンポは素敵。
第9番「合唱付き」 ☆1; 合唱別録音は許せない。80年代録音のほうが良いかも。

1点あげるとすれば、第6番「田園」が特に素晴らしく、続いて第5番、第3番「英雄」も特徴的である。逆に、第9番は、第1楽章から最終楽章で合唱が入るまでは普通に良いのだが、オケと合唱を別録りしているので、こんなの聴くに値しない。

以上、トータルでは☆4とする。
あらためてカラヤンの偉大さに脱帽

カラヤン いろいろ評価が分かれていますが 文句無しの全集だと思います。
生前のカラヤンのベートーベンは、面白みのない演奏だと感じていたのですが
あれから30年以上たった今、聞き直してみてやっぱりいい。

特に1番2番、7番、9番が 優れています。

万人にお勧めできる全集です。輸入盤の方が 音質もいいのでお勧めです。
60年代のセットの方が遥かに優れている

素晴らしいが60年代の作品の方が遥かに上だろう,恐らく6番を除いては。このセットの6番に聴くパフォーマンスは,自分が聴いた中では最高のスケルツォと言える。「英雄」の第一楽章は透明感がなく幾分か早過ぎる。63年にカラヤンが我々に聴かせてくれた最高のパフォーマンスとは比べるまでもない。同じことは4番についても言える。5番と7番は非常に分かり易く,ケチの付けようがない反面,60年代の録音にあった“何か”が欠けているような気がする。60年代の最高の仕上がりの3番,4番,7番,8番,9番を聴いてみて下さい。違いが分かります。
1970年代のカラヤン

 カラヤンはベートーヴェンの交響曲全集を4回録音している。50年代にフィルハーモニア管と、60年代、70年代、80年代にベルリン・フィルと、という具合なのでおぼえやすい。カラヤンの芸風を愛するリスナーであってみればそのすべてをもとめて聴いてみることも決して無意味ではない。スタイルが最も変化をみせるのは50年代から60年代にかけてのあいだである。60年代のベルリン・フィルとの録音にも強く惹かれつつも、やはりこの70年代の録音は特別だと思う。当時のポップ・アートやオプ・アート、そしてミニマル・ミュージックの時代感覚を反映して、ここでのカラヤンは「1曲に一箇所、ピカッと光る部分を設定する」という構成をとっている。こういう姿勢はたとえばフィッシャー=ディースカウがコンサートで「冬の旅」を全曲歌う場合に「クライマックスは24曲のなかの1曲にもっていく」という姿勢をとるといった態度にも見ることができる。いわばそれは「20世紀なかばすぎの演奏スタイル」なわけで、それを他の旧スタイルの指揮者と比較して「深さや渋さが足りない」と論じても無意味なのだ。そうした「カラヤンの夢」を具現できたのはベルリン・フィルをおいてほかになかったわけで、これは「立派な指揮者が録音したベートーヴェン交響曲全集」と表現するには、あまりにも特異かつ見事な達成なのである。



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